どーも、彩葉(いろは)です。
副業でもフリーランスでも、イラストレーターをしていると毎年、確定申告があります。
そこで税金が決まるわけですが、開業届を出していないと高い税金を取られてしまいます。
「イラストレーターの開業届の書き方【開業freee】」という記事では、30分で簡単に開業する方法を書きました。
この記事では、具体的なメリットについて解説します。
イラストレーターの節税術

ムダな税金を払わないために、開業届を提出する必要があります。
まだ出していない人は、ぜひ読んでみて下さい。
【】
青色申告する
白色とか青色とか、聞いたことある人も多いと思います。
確定申告には3種類あります。
控除(こうじょ)とは、ある金額から一定の金額を差し引くことを指す。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「控除が大きいと税金が安くなる」ぐらいの知識でオッケー。
税金が掛かる金額は、収入から経費と控除を差し引いた額です。
これを課税所得といいます。(言葉は覚えなくていい)
例1:収入(年間のイラスト代)が300万円、経費10万円、白色の場合
課税所得=300万(収入)-10万(経費)-0円(控除額)
⇒290万円に対して、税金が掛かる
例2:収入(年間のイラスト代)が300万円、経費10万円、青色65万の場合
課税所得=300万(収入)-10万(経費)-65万(控除額)
⇒225万円にしか、税金が掛からない
多くの人が、飲み会とかの領収書を欲しがるのは、経費にして税金を抑えたいからです。
ただし、経費はけっきょくお金を使っています。
一方で控除はお金を使わなくても、税金が減額されます。
なので控除の金額が大きい青色65万が、1番お得です。
昔は白色が簡単でしたが、今は青色10万とほぼ同じです。
なので青色以外を選ぶ理由がないですね。
青色65万は簿記の知識が必要ですが、最近は会計ソフトが自動でやってくれます。
どうしても難しければ、後から青色10万に変えることも出来ます。
なので開業届は、青色65万で申請しましょう。
「確定申告しなきゃいいじゃん」って言う人がたまにいますが、いわゆる脱税です。
けっこう重い罪なので、必ずやりましょう。
経費を使う
経費をもう少し、掘り下げて解説します。
経費とは「事業(イラスト制作)のために使ったお金」のことです。
注意点が2つあります。
作業に使える机とかPCとかはもちろん、家賃や電気代の一部も経費に出来ます。
イラストレーターが、よく使う経費をまとめました。
ぜひ参考にして下さい。
食事代や飲み代
ただし、仕事に関係があること。
コミケの打ち上げ、担当者との喫茶店代などは経費でオッケーです。
交通費、宿泊代
コミケなどの電車代やホテル代。
その他、交流のために使う交通費など。
作業環境に使うお金
机、椅子、PC、ペンタブなど。
ただしPCをゲームなどに使う場合、仕事に使う割合分しか計上できない。
ソフト、アプリ代
ペイントソフトや会計アプリ代。
書籍
仕事に関する本であれば、絵に関する本(描き方の参考書)でなくても可。
マンガや雑誌もオッケー。
ゲーム代
「絵やグラフィックの研究」が目的であれば、経費にできる。
スマホゲームなどの課金は、たぶん不可。
家賃、電気代
仕事に使う割合(面積や時間)だけ計上できる。
生活費などのプライベート分はNG。
「経費にしていいのか、ダメなのか」というのは、専門家の中でも意見が割れます。
心配な場合は、窓口に相談してみましょう。
赤字を3年間、繰越する
赤字を3年間、繰り越すことができます。
例えば「今年は100万の赤字、翌年に200万の黒字」だった場合
- 本来:200万円に対して税金が掛かる
- 繰り越し:200万に100万の黒字を相殺(200万-100万)
- ⇒税金が掛かるのは差し引きの100万のみ
イラストレーターは自宅作業の人が多いので、赤字になることは滅多にないと思いますが、PCなどを新しく買った場合に使えるかもしれません。
開業届を出すタイミング
以下のどちらか。
ちなみに提出していなくても、ペナルティはありません。
が、遡って青色申告できないので、ムダな税金がどんどん膨らみます。
放置せず早めに出しましょう。
まとめ:ムダ金を払わないために

解説を読むと難しく感じるかもしれませんが、やることは4ステップだけ。
これだけです。
たくさん描かないと上手くならないのがイラストですが、節税は少しの労力で誰にでも出来ます。これを使わない手は、ありません。
「同じ金額を稼いでいても手取りが少ない!」
ってことが無いように、しっかり活用しましょう。
おしまい!(*’▽’)ノシ