イラスト

【イラスト講座05】上達の近道!模写のやり方とコツについて

オススメの練習方法、教えて!><

どーも、彩葉(いろは)です。

イラストの練習方法に、よく挙げられるのが模写です。
模写をすることは、画力アップには欠かせません。

  1. 模写の目的とは?
  2. 模写をする時のポイント
  3. 模写をしても上達しない人へアドバイス

ですが、ただ漠然と模写しているだけでは、
なかなか上達につながらないのも事実です。

今回は模写をする時に抑えておきたいポイントを解説します。

模写の目的と心構え

目的なく練習しても、なかなか上達しません。

なぜ模写をするのか?
しっかりと理解してから挑みましょう!

模写の目的とは?

模写の目的は主に2つです。

  • 上手い人の技を盗む
  • いい形を手でおぼえる

模写をする時に用意するイラストは、
少なからず「自分より上手い人の絵」だと思います。

つまり自分のレベルよりも、高いクオリティに挑戦することになります。

模写をすることで、自分だけでは到達できなかったクオリティに
無理やり引き上げることが出来ます。

その中で、自分の絵に使えるヒントを拾っていくわけです。
上手い人の技は、どんどん盗みましょう!

人の絵をガッツリ観察することになるので、
形を捉える力が身につくのも、模写の大きなメリットです。

マネではなく、同じにする

模写というのは、ただ並べて描くだけでは不十分です。
「全く同じ絵」を目指すことに意味があります。

具体的には、重ねた時にズレがないレベルを目指しましょう。
そこまで集中して、ようやく成果が出るのが模写です。

息抜き感覚でやる模写も楽しいですが、
本来はガチでやると、とても疲れる練習です^q^

模写に個性はいらない

はっきりと断言しますが、

模写をする時に、個性は必要ありません!!

模写をしているのに「目だけは自分の描き方で・・・」
といった初心者をたまに見かけます。

これでは模写をしている意味がありません。

今と同じ描き方をしていたら、今と同じクオリティしか描けません。
模写をする時は、自分の絵柄や手グセは捨てましょう。

目的をもって練習しましょう!

模写をする時のポイント

模写をする時のポイントを解説します。
ちょっとした工夫で、グッと効果がアップしますよ。

お手本にするイラストの選び方

絵柄をマネしたい絵師さんのイラストが良いでしょう。

「この人みたいな絵を描きたい!」
といった目標があると、モチベーションにも繋がりますね\( ‘ω’)/

神絵師が多すぎて目移りしてしまいますが、
最初は1人の絵師さんに絞った方がいいと思います。

あるていど模写に慣れている人は、
イラストだけでなく、漫画を模写するのも効果的です。

漫画はカラーイラストに比べてポーズやアングルが多彩で、
表情も豊かな傾向があります。

余裕がでてきたらチャレンジしてみましょう!

サンプル画像は同じキャンバスに

時短テクとして、サンプルと模写は同じキャンバスにしましょう。

サンプルはpixivやTwitterから持ってくる人が多いと思います。

もし画集などの紙媒体を模写したい時は、
スキャナーや写真を撮ってデータ化しましょう。

同じキャンバスにしておくことで、左右反転や回転での
バランスチェックを、スムーズに行うことができます。

重ねてズレをチェック

ズレをチェックする時にも、
同キャンバスにしていたことが役に立ちます。

サンプルの不透明度を下げて、模写を重ねましょう。
完成した時はもちろん、気になった時に都度チェックするのがオススメです。

繰り返しズレをチェックするうちに、自分の手グセに気づくことがあります。

  • 目の大きさが、いつも小さいなぁ・・・
  • 自分の描く頬っぺたは、膨らみが足りないなぁ
  • 顔と体の位置関係が、いつも背中の反りが足りなかった

気づきがあれば、この模写は成功と言ってもいいぐらいです。
意識して描くようになるので、次から自分のイラストに活かせますね!

ガイドを引く

模写をする時に、ガイドを引くのもオススメです。
ガイドの引き方は色々あります。

  • 単純に画面を分割したガイド
  • 瞳の上下と顔の中心線
  • その他、アタリのようなガイド

サンプルの上に別レイヤーでガイドを引いたら、
レイヤーをコピーして横にズラします。

ズラしたガイドを元に、サンプルを見ながら模写しましょう。
コツは「ガイドのどこに何がくるか」を意識することです。

少し難しいですが、シルエットで捉えるのも有効ですよ。

幅の比率をチェックする

私がよくやっていた練習方法です。

ガイドを元に、顔の幅(高さ)に対して
目の位置関係や大きさを、比率でチェックします。

目だけでなく、キャラクターの全身を、同じように測ります。

慣れるとアングルやバランスを変えた時に
デッサンが狂わなくなるので、試してみて下さい。

模写をしても上達しない人へアドバイス

模写はたくさんしているのに、なかなか上達しない!
そんな人もいると思います。

原因は下記のどちらかです。

  • 模写のやり方が、そもそも間違っている
  • 模写でやったことを自分の絵に落とし込めていない

やり方は、ここまでの解説を参考にすれば解決です。
自分の絵に落とし込めない理由と、解決方法を解説します。

模写はあくまでも練習であるということ

模写には大きな落とし穴があります。

模写が上手く描けても、絵が上手くなったわけではない!
ということです。

では、模写は意味がないのか?
というと、もちろんそんなことはありません。

模写は自分のレベルよりも、上手い絵が描けます。
サンプルを描き写しているだけですから、当然です。

重要なのは、模写はあくまでも練習ということです。

スポーツで例えるなら、筋トレやランニングみたいなもの。
素振りが上手くても、ピッチャーの球を打てなければ、甲子園には行けません。

要は練習したことを、本番に活かせれば勝ちです。
その方法を具体的に解説します。

模写をする前にトレスする

模写をする前に1度、トレスするようにしてみて下さい。

模写では形の捉え具合や、上手く描けたかどうかに意識が向きがちです。

ですが本番のイラストでは、線のカーブ具合や
滑らかさも重要なのは言うまでもありません。

もしかしたら、あなたの絵がイマイチに見えるのは
筆のタッチだけで解決する問題かもしれませんよ。

模写のサンプルにアタリを描く

絵を描く時には、ラフの最初にアタリを描くと思います。

そこで、模写のサンプルにもアタリ線を描いてみましょう。
ポイントは「本番と同じようにアタリを描く」ことです。

アタリが描けたら今度は白紙のスペースに、
全く同じアタリを描いて、そこから模写を始めます。

それが出来るようになれば、自分のイラストを描くときに、
サンプルを見ずに同じことをするだけです。

苦手な部分を集中して模写する

模写といえば、1枚をまるごと模写する人がいます。

それも必要な練習ではありますが、
ある程度の絵が描けるなら効率がいいとは言えません。

苦手な所だけに絞って模写した方が、より効果的です。

  • 表情が苦手なら、表情だけ練習する
  • 手が苦手なら、色んな手のポーズだけ描く
  • バランスが取れないなら、細部まで模写する必要はない

「今回の模写では、この課題を克服する!」
と、明確な目標をもって練習しましょう。

もちろん初心者は、まるごと模写してokです!

「本番を想定した練習」をするのがカギです♪

まとめ:模写はコツコツ続けるのがミソ

模写は上達の近道ですが、一気に上手くなるものではありません。
というか、お絵描きにそんな魔法はありません^q^

練習はコツコツと続けるものです。

地味で成長を実感できないかもしれませんが、
1年後には必ず上手くなっています。

例えば週に1枚など決めて、地道に積み上げていきましょう!

永遠に模写だけやっている人をたまに見かけますが、これは良くありません。

模写はあくまでも練習なので、本番=自分の絵もちゃんと描きましょう。

模写は上手く描けるのに、自分の絵になるとクオリティが下がる・・・

という気持ちは分かります。
どの絵師も、みんな通ってきた道です。

しっかりと自分の作品を描いていきましょう!

おしまい!(*’▽’)ノシ