線をキレイに描く方法や、ブラシ設定が分からない・・・
どーも、彩葉(いろは)です。
この記事では、ペン入れに使用するブラシの設定から、
線をキレイに引くコツを、画像つきで丁寧に解説します。
初心者は塗りばかりに意識がいきがちですが、線も重要なファクターです。
線の良し悪しは、絵のクオリティを大きく左右します。
ポイントをおさえて、イキイキとした線を描きましょう!
前回の講座はコチラ↓
ペン入れのやり方とブラシ設定

下書きから綺麗に清書することを、ペン入れと言います。
実際にペン入れしてみましょう。
解像度は350dpiです。
ペンツールの設定

今回のペン入れでは、「Gペン」を使います。
ブラシ設定は、下記の通りです。
- 仕様ツール:Gペン
- ブラシサイズ:1.2
- 不透明度:100
- アンチエイリアス:中
- 手ブレ補正:13
ブラシサイズと手ブレ補正は、好みで変えてok!
他の設定は、触らない方がいいでしょう。
ラフの不透明度を下げる
まずは用意したラフの線を、青色に変更します。
ラフのレイヤーを選択した状態で、
「レイヤープロパティ」の「効果のレイヤーカラー」をクリック。

ラフが青色に変わりました。
「レイヤーカラー」は初期設定で青色になっています。

今回は服のラフを別レイヤーに描いたので、
分かりやすくするために、オレンジ色にしました。
今回のように、ラフのレイヤーが複数ある場合は、
この段階でレイヤーフォルダにまとめます。

最後にレイヤーの不透明度を変更します。
先ほど作ったラフフォルダの「不透明度のバー」を、
40ぐらいまでスライドさせます。

ラフの色が薄くなり、ペン入れの準備ができました。
ペン入れ用のレイヤーを作る

ペン入れ用のレイヤーを作ります。
【イラスト講座01】ではベクターレイヤーを使ったペン入れをご紹介しましたが、
今回はラスターレイヤーを使います。
顔の輪郭からペン入れをする
先ほどのラスターレイヤーに、ペン入れをしていきます。
どこから描き始めてもいいですが、顔の輪郭から描く人が多いです。

ラフを参考にして、ペン入れを進めます。
どんどん描いていきましょう!

はみ出した所や、線がクロスした部分は、消しゴムで綺麗に整えます。
消しゴムは「ざっくり」の不透明度100がオススメです。


途中でレイヤーを増やしてもかまいません。
髪の毛などは別レイヤーで描いた方が、クロス部分の処理が楽です。
ペン入れがすべて終わったら、1つに結合しておきましょう。
表情のペン入れは別レイヤーに描く

目や口などの顔パーツは、別レイヤーに分けて描きます。
分けた方が、初心者のうちは修正がラクです。
同様に服や装飾品などのパーツを分ける時もありますが、
分けすぎるとレイヤー管理が大変です。
初めのうちは「顔」と「それ以外」の2レイヤーにするといいでしょう。

目の描き方に1番なやむと思いますが、決まりはありません。
初めのうちは、好きな絵師さんをマネをするのがオススメです。
ペン入れが終わり、線画ができました!
忘れずに保存しましょう。
ペン入れする時のコツ
ペン入れする時のコツを紹介します。
初心者がつまづくポイントを抑えていますので、
ぜひ参考にしてみて下さい。
長い線を1ストロークで描かない

長いカーブを、1発で描く必要はありません。
繋がりに気を付けながら、何回かに分けて描くといいでしょう。
多少のスキマや、エッジがあっても問題ありません。
線のガタつきをなくす

線がガタガタしているのはNGなので、気を配りましょう。
ガタつきを抑えるコツは、2つあります。
手ブレ補正は、最初に紹介した設定で問題ないと思います。
どうしてもガタつく場合は、数値を変えてみましょう。
線を引くのがゆっくりすぎると、ガタつきやすくなります。
ペン入れは、ある程度の勢いが大切です。
何度でも修正できるので、ビビらずに描いていきましょう。
「入り」と「抜き」について
「入り」と「抜き」を意識すると、絵にメリハリが出ます。
やり方は、習字の筆で描くイメージです。
ペン入れする時の、手元の動きを分解すると、
- ペンをタッチ
- ブラシをストローク
- ペンを離す
この時、筆圧を「弱く→強く→弱く」することで、
線を「細く→太く→細く」描けます。
これを「入り」、「抜き」と言います。

ちなみに、「入りと抜きがない線」がダメ!
と言うわけではありません。
アニメでは「筆圧のない線」で描くのが一般的です。

線の太さや強弱は好みですが、
一般的な線による違いは下記の通りです。
- 強弱を強くすると漫画っぽい線に
- 太さが均一だとアニメっぽくなる
- 全体的に細くするとギャルゲーっぽくなる
「勢い派」と「なぞる派」
ペン入れには、「勢い派」と「なぞる派」がいます。
ラフはある程度しか描かずに、ペン入れで本格的に描き込む人。
作業が早く、手癖に任せて、生き生きとした線が描けるのが特徴です。
慣れていないとペン入れ中に手が止まってしまい、
余計に時間が掛かってしまうこともあります。
ラフの段階で丁寧に描き込みをして、ペン入れはなぞるだけの人。
ラフの段階でほとんど線画が出来上がっているので、
完成まで絵がブレにくいのがメリットです。
一方、ラフに時間を掛けるため、作業時間は長くなります。
良し悪しはないので、やりやすい方でok!
自分の絵のクオリティが高くなる方、
描いててテンションが上がる方を選びましょう。
ラフの方がいい絵に見える現象
すごくいいラフが出来たのに、ペン入れしたらイマイチだな・・・
これはプロのあいだでも、よく聞く話です。
このギャップを埋めるのは、ひたすらに経験しかありません。
納得いかなくてもボツにせず、たくさんお絵描きしましょう。
ペンの使い分けによる質感の違い

色々なペンで線画を描いた時の、質感の違いを比べてみましょう。
あくまで一般論なので、使い方は無限大!
Gペン

もっともシンプルな、基本となるペンツール。
カチっとした、キレイな線を引けるのが特徴。
デジタルらしい仕上がりで、ギャルゲーなどでよく使われる。
鉛筆

ザラザラとした質感がある鉛筆は、
アナログっぽさを演出したい時に最適。
漫画系の絵師さんが、よく使用している。
筆、水彩

線の太さや透明度が自由自在。
繊細な筆圧コントロールが要求されるので、やや難しい。
厚塗りをしたい人にオススメです。
まとめ:イキイキとした線で、魅力のある絵を描こう!
今回の講座では、ペン入れのやり方とコツについて解説しました。
ペン入れは、一朝一夕ではマスターできません。
個人的には塗りよりも、難しいと思っています。
長い目で練習していきましょう!
おしまい!(*’▽’)ノシ
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