こんにちは、いろはです。
このイラスト講座は、お絵描き初心者の人がレベルアップしながらプロを目指す講座です。
画力アップしたい人も、参考にしてくれると嬉しいです。
「初心者はまず絵を1枚、完成させる【イラスト講座01】」という記事では、
といった、お絵描きの流れを確認しながら、
「今の実力で1枚、描いてみよう」という内容を書きました。
「上手く描けなかった…」という人も、大丈夫です!
これから一緒に練習していきましょう^^
今回のテーマは、顔の練習です。
キャラクターで、もっとも大事なのは顔です!
お絵描き初心者さんは、顔の練習から始めましょう。
顔の練習を始める前に
やってはいけないこと。
と、資料の準備。
顔の描き方は調べるな
先に1点だけ、注意して欲しいことがあります。
なんで?と思うかもしれませんが、
初心者に役立つ情報は、あまり出てきません。
おそらく、「顔の描き方」で調べてみると
- 頭の丸を描いて…
- 十字線を引いて…
- 目はここらへんの位置で…
といった、教科書どおりの描き方が出てくるかと思います。
それは確かに正しいし、僕もそうやって描いていますが、
残念ながら初心者にこの描き方は無理です。
セオリー通りに描いても、自分が描いた顔のバランスが、
「合っているのか、崩れているのか」を確認するすべが、初心者にはありません。
テンプレ通りの描き方をする前に、
「いい形を手で覚える」という作業が必要になります。
具体的には
という練習をしていきます。
十字線の引き方は、流れに沿って解説していきます。
お手本にする絵師を決める
この講座を読んでいる人なら、好きな絵師さんがいますよね?
その中から1人、あなたのお手本になる先生を選びましょう。
- この人、上手いな~
- この絵師さんの絵柄すきだな~
ではなく、「この人みたいな絵が描きたい!」という人を、1人選んで下さい。
今からその人の絵柄を、完全にコピーします。
今からその人の絵柄を、完全にコピーします。
大事なことなので2回、書きました。
えぇー!?と思うかもしれませんが、
「まなぶ(学ぶ)」は「まねぶ(真似ぶ)」から、とも言われます。
マネをするのが、もっとも上達の近道なんです。
実際に、世に出ているプロ絵師の多くが、好きな絵柄のコピーからデビューしているでしょう?
「〇〇さん系のイラスト」みたいな言葉が生まれるのは、
流行りの絵柄を真似する人が、それだけ多いからですね。
でも、個性がなくなっちゃうんじゃ…
って思った人も、安心して下さい。
どう頑張っても、いくら消そうとしても、自分の絵から個性は消えません。
さて、お手本にする絵師さんを1人だけ選んだでしょうか。
キャラクターの全身を上手く描けるようになるまで、
ひたすらその絵師さんのイラストを見ることになります。
妥協せずに選んでください。
好きな絵師さんの中から
- 今現在、プロで活躍している
- pixivやネット検索でイラストが沢山でてくる
の、誰かを選びましょう。
顔の練習から始めよう

- なぞる⇒
- 並べて描く⇒重ねる⇒修正する⇒
- 見ずに描く⇒重ねる⇒修正する⇒
- 自分の絵に落とし込み
重ねてなぞってみる
まずは、なぞる練習です。
何度も何度もなぞって、輪郭や目のカーブを自分の手に覚えさせます。
お手本にする絵師のイラストを、5~10枚ぐらい用意しましょう。
以下の2パターンは難しいので避けた方がいいです。
真正面も難しいので、できれば斜めの顔から練習したいですね。
「マイ・ベスト神絵師」は虫麻呂さんなので、先生の絵をお借りしました。
実際の、僕の練習画面です。

- キャンバスを開いて、レイヤーフォルダを作る
- お手本のイラストを開いて、選択範囲ツールを選ぶ
- 選択範囲で顔を囲み、コピー(Ctrl+C)する
- キャンバスに貼り付ける(Ctrl+V)
- レイヤーフォルダの不透明を30%ぐらいに下げます

上にレイヤーを作って、なぞります。
1回で終わらず、何回もくりかえしなぞりましょう。
なぞった線の表示、非表示を切り替えながら
などを確認していきます。

このタイミングで十字線を引いて、顔のバランスを覚えています。
横のラインが目の位置、縦のラインが顔の中心線です。
といった発見がありました。
ちなみに僕は、左右の目の大きさがよく狂うので、
アイライン(横の線)を2本引くことにしています。
並べて描く練習
上手くなぞれるようになってきたら横に並べて描いてみます。
いわゆる、模写というやつです。
模写はこのように、部分的に練習すると効果が高いです。

描けたら重ねて、ズレをチェックします。
確認が終わったら、横に戻して修正します。
ズレがなくなるまで、「重ねて、修正して」を繰り返します。
これを2~3回繰り返します。
1枚で終わらず、他の絵も同様に模写します。
少ない修正回数で重なるようになったら、次のステップに進みます。
それまではひたすら模写します。
見ないで描いてみる
ここまで来たら、頬の輪郭やまつげのカーブ具合が
かなり自分のペン運びにインストールされています。
どれぐらい似るようになったか、試してみましょう。

- お手本をよく観察する
- 見ないで描いてみる
- 重ねてズレを確認する
- 重ねたまま、ズレを修正
- 繰り返し
何枚かやってみて、「どう見ても違う顔だー><」と感じたら、模写の練習に戻ります。
「似た顔が描けるよなってきたな」と思ったら、練習を切り上げましょう!
いよいよ練習した絵柄で、自分の絵を描きます。
練習した絵柄で、自分の絵を描く
練習だけで終わるのは勿体ないです。
「あ~、練習がんばったー!いっぱい描いたなー!」と思っても、
残念ながら、あなたの絵は上手くなっていません。
自分の絵に落とし込みをして、はじめて上達します。
練習したことを、自分の絵で試してみるのは、とても重要です。
今回は顔の練習しかしていないので、イラストも顔だけでオッケーです。
余裕があれば、首と肩回りぐらいまで描きましょう。
色は塗らなくていいですが、ペン入れはやりましょう。

描きあがった自分の絵と、お手本を見比べると、おそらく地獄だと思いますw
「あんなに練習したのに、似てない(´・ω・`)」って感じだと思いますが、そんなもんです。
この地獄が深いほど、自分の絵の魅力がアップするわけです!
根気よく練習を続けましょう。
「練習⇒オリジナル」は、必ずワンセットでやること!
まとめ:顔はキャラクターで一番だいじ
顔、とくに目はキャラクターで一番だいじな所です。
気合いをいれて練習して下さい。
慣れて来たら正面や横顔、アングル付きにもチャレンジしてきましょう。
ただ、当然ながら顔だけでイラストが魅力的になるわけではないので、
まずは「キャラクター全体がそこそこ描ける」を目指します。
「顔はそこそこ良くなってきたなー」と思ったら、迷わず次のステップに進みましょう。
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